☆☆☆

つけっぱなしにすること


 誰に迷惑をかけるでもないが、悪い癖だと思うのは見てもいないテレビが点いていること。見ていて、席を立ってからも点きっぱなしというパターン。無駄で何の意味もない。とは思うのだが、見ている時間よりずっと長くテレビ音声は聞え続けている案配だ。そのようなことをするようになってから十年以上は経つ。点けなきゃいけない理由などはないのだが、どこかに気配というものを必要としているような気もする。遠くで人の話声が聞えている気配だ。とはいっても、あまり騒々しいのはありがたくない。例えばバラエティ番組というものはとてもうるさい。何がうるさいかといって芸人たちの「ギャハハハハハ」という笑い声ほどうるさいものはない。見ている時は気にならないのだろうが、バラエティというのは実によく笑う。笑い声を聞かされているようなものなのだ。さすがにそんな声が続くと切る。  
 変な癖だよなあと思っていたら、同じような人がいた。漫画家の東海林さだおさんはたしか西荻窪だかに仕事場を構えていらっしゃったはずだが、その部屋に入って最初にすることがテレビを点けることだと書かれていた。仕事中もずっと点けっぱなしだそうだ。  
 その感覚は違うものだとしても同類であることは間違いない。テレビじゃなくて音楽、CDなどを点けっぱなしっていうのもありだと思われる方もいるかもしれない。それはブーッなのだ。聞こえても聞いていないというか、聞かないでもいいものが流れているのがいいのであって、耳を奪われるようなものは困る。なんとなく聞えている音楽などはありがたくない。どうしても追ってしまうから非音楽的な人の声などの方がいいってなわけだ。

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