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コンビニ


 今やこれ無くして世が成り立たないと思えるほどコンビニは当たり前になった。都心部と違い、近辺の店は駐車場が広く取られていて、場所によっては大型トラックだって停めることができる。それで、トラックの運ちゃんたちはここで食事を済ませていたりする。ファミレスなども多いが、まさかトラックが停められる駐車場を持つ店などないわけで、ありがたみもひとしおってなものだろう。あたしの場合、煙草を吸っていたころは頻繁に行ったが、今は滅多に足を踏み入れなくなった。たまに行くとすれば、コピーを取る時とか、深夜になってしまうライブ帰りに立ち寄るくらいなものだ。月に一回ってなペースだ。あるツアースタッフの女性には、一日一回はコンビニに行かないと落ち着かないという人もいた。彼女に言わせれば癖のようなものらしい。  
 それでも、むかしはよく利用した。ツアーに出ると、夜遅く食事をすることになるのだが、みんなで飯を食った帰りにフラフラと立ち寄るパターンが多かった。大したものを買うわけでもなく牛乳とか雑誌とかなのだけど、コンビニの袋を片手にホテルのフロントでキーを受け取った。バンドメンバーと言わずスタッフと言わず、みんながそうしていたわけだが、そういえばホテルの真向かいとか隣にコンビニがある確率は高かった。ふた昔前はホテル内に簡単な自販機が備え付けられた所もあって、足下を見ることにつけては抜かりのないそういった業者の設定した缶ジュース一本の値段というものは腹立たしいほどのものだった。コンビニの出現はそのようなアホらしいものを買う苛立たしさを排除してくれるものになった。おそらくあんな自販機は無くなっているに違いない。

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