☆☆☆

嘘つき


 一般に世の男は女性の涙に弱い。俺はそんなことないと強がるよりも、適当にほだされて脆くなったりするバカの方が良い。で、例のSTAP細胞騒動の女史が会見を開いたところ、彼女の支持者が男性を中心にぐっと増えたとか。

 
 しかしながら、専門家筋では彼女の会見内容に疑義を挟む声が多い。女史自身は写真の流用とかは悪意でやったことではなく、単に論文の体裁を整えるためにやったなどと主張しているわけだが、それが専門家筋では冗談じゃないということになるらしい。ただ、STAP細胞そのものに関しては、女史自身が何度も制作に成功したとか仰っているわけで、そこのところのつじつまというものは合っているのかどうかも定かではない。  
 ま、本人の言うことをどう信じるかにかかっているらしい。単純に考えれば、すぐにバレるような嘘を発表することはあり得ないとも思えるわけだが、本人の解釈に誤認があるかもしれず、容易には真偽の判断ができないように見える。  
 グループで研究していたというが、どういうわけか他の人たちの意見を聞くことがない。とんでもなく閉鎖的な世界なのか、危うきに近寄らずを決め込んでいるのか判然とせず、だいたいが他の国の機関に指摘されて面目丸つぶれになった理化学研究所の慌てまくった対応というものが、事態を更にややこしく紛糾させたのは間違いない。  
 もし女史の発表そのものが、理研側の言う通りの捏造だとしたら、当該者は少々狂っているとも思えるし、その方がずっと痛ましい。

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