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坂下門から乾門


 「走らないで下さい。横断歩道を渡りましたら左側へお進み下さい」などと拡声器でがなる、ま、当人はがなっているつもりはないのだろうけど、割とうるさい声を聞いた時点で引き返す選択肢がなかったわけではない。

 

 天皇陛下の傘寿を記念した「春・秋季皇居乾通り一般公開」などと聞いて好奇心にかられた。ようするに、普段は足を踏み入れることのできない皇居に入れるらしい。  
 銀座方面のスタジオに行くときには、皇居を大きく廻りつつ桜田門横をすり抜けて日比谷に向かうわけで、ま、身近といえば身近な場所ではあるというものの、ずいぶん昔に父が上京した際に一度だけ行った記憶はあるが、この先この場所に行くことは先ずないだろうという筆頭でもあった。で、中に入れるのは面白いのではないかと思えたわけだ。  
 大雑把な地図に示すとこのような感じ。

 
 坂下門から入って乾門に抜ける乾通りというものが一般公開された。実際に歩いたのは青い線の順路。左に迂回させられたのは、あまりにも多くの人が集まるものだから溜めてしまうと大変なことになるので、大きく迂回させることで人を分散させたわけだ。日によっては、もっとジグザグな軌跡ってのもあったようだ。迂回したなどと簡単に言ってはいるが、距離的には結構なものがあった。坂下門の近くから二重橋方面を望遠レンズを使って撮ると、このように景色は曇るわけで、どれほどの距離か察していただくとありがたい。

 

 で、結局のところ坂下門から入るまでに一時間半ほどを要した。

 

 坂下門の写真は変な感じだが、これは左側に帽子のおっさんが自分のピンナップのように写っていて、それをカットしたためこんなものになった。坂下門からは門内の様子は窺うことができないが、少しは期待も高まろうというものなのだ。

  
 ま、中に入ったからといって特に変わったことがあるわけもなく、これは桜が咲き誇った時期はさぞかし美しかったに違いない、手入れも行き届いているしってのもあったが、なにしろ木々に集まる小鳥たちというものが人に対する危機感をまったく持っていなくてノビノビとしている様子に笑ってしまったのだ。

 

 どういうわけか、ちゃんとネームの立て看板まで用意して存在を強調されていた、宮内庁庁舎。

 

 時折、順路ではない奥まった場所が見えたりするのだが、この佇まいには、やはり特別な場所だという空気がある。

 
 歩いていていやだったのは、誰もが写真を撮ろうと血眼になるってなこと。ほとんど散ったような桜の樹を撮ってどうすんだ、ってのもお構いなくほとんどの人が携帯を振りかざす。  
 人の頭しか撮れないのに・・・。「日傘は危ないのでご遠慮下さい」という声を無視して日傘を差すおばさん。ま、このような場所でのマナーは恐ろしくよくないいつもの感じ。

 

 で、乾門からやっと外に出たときには、極端に言うと罰ゲームをこなしたような、軽く言っても自らに課した義務を果たしたような疲れ、ってなものを感じつつ、話の種にはなったような気もするけど「また絶対行きたい」などと思った人は、5日間385060人の内100人もいないよなぁってのが実感なのでした。つるかめつるかめ

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