☆☆☆

罰則

 
 ま、仕方ないのは分かっているが、ドラッグで芸能人が逮捕されると報道もかなり熱を帯びる。見たくなくとも、どの局でも大きくそれに時間を割くから、なんとなく色んな情報が入ってきてしまう。どうしてもその方向で決着をつけたいのは、とにかく逮捕されたからには過去の栄誉も何も全てをなかったことにしたいというのに尽きる。今まで散々誉めそやしてきた自分等に「ああ、損した。ああ、損した」と言わんばかり。ま、それも仕方ないのだろう。  
 伊集院という人がどの方かよく知らないが、その方がラジオでこの件に関して発言なさった。「今までこのような事態を引き起こした人たちが、社会的なペナルティを受けるより話題そのものが独り歩きして、逆に楽曲などが売れてしまうという結果になることが多かった。私はそのことに違和感を持っていたのだが、今回のような件に関しては売れた印税などを寄付するようなシステムにするべきだと思う」というもの。  

 もう、とにかく犯罪者なんだから、これ以後一切いい目を見てはいけないと主張なさっているわけだ。へー、そこまで言うか、と驚く。多くの意見の代弁なのかもしれないが。それに、陰に見える女性の正体をつき止めようとする報道も多い。ま、かなり下世話なやらしいお知らせだ。叩いていいとなると脇目も振らず叩くという本領発揮というか、凄いと思ったのは4、5年前にやはり薬物で御用になって芸能界から消えた歌手が引っ張り出されていたこと。  
 そりゃ、ま、経験者に語らせるという選択は誰もが思いつくのだろうけど、出てくる方は嫌だと思うわけ。しかし頼まれたら断りにくいのかもしれない。で、楽曲作りの苦しさから薬に手を出したというように話を持っていこうと誘導するが、彼は「いや、それは、そもそもは単なる好奇心でした」と語ってやんわり釘を刺した。  
 で、「いつでも止められると思っていました。そうじゃなかったんですけど」と括った。この麻薬疑惑に関してはいつだって「罪を憎んで人を憎まず」というような視点はいっさい活用されない。

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