☆☆☆

誤算

 
 先週、2020年東京五輪・パラリンピック招致委員会の評議会議長を務めた森喜朗元首相が新国立競技場建設の計画に苦言を呈した。採用されたデザインの総工費は当初1300億円だとしていたが、デザインを忠実に実現すると最大3000億円に上る見通しに変わった。  
 そりゃ、ま、試算が微細に至らず少々の加増はやむを得ないってなものだろうが、2倍以上に跳ね上がる仕組みは、オリンピック開催ご祝儀で少々の無理は通るとでも踏んでいたのか理解不能。
 そこで森さんは「とんでもない話。見積もりより高くなるなら、設計屋をやめさせてもいい。見積もりの1300億円でやらせればいい」と仰り、さらに「正直、あのデザインは好きではない」とダメ出しをされたのだ。ま、正しい。デザイン通り、この屋根部分の複雑なサッカーボールの模様のようなものを実現することに理由があるとすれば相当アホらしい。  
 例えは悪いかも知れないが、25才ぐらいの青年が世話好きのおばさんに「いいお嬢さんがいるのよ、歳は二十歳で容姿端麗」などとそそのかされ「一度会うだけでも」と押し切られて見合いをしてみれば、現れたのは四十三歳の元お嬢様。  
 「げっ、詐欺じゃん、金返せ、って金は払ってなかったか・・・。とにかく冗談じゃねえヤ」と怒るところ。お怒りごもっともで異論はない。

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