☆☆☆

迷い道


 昔から方向に対する感覚は決して悪くなく、適当な地図を頼りにどこにでも辿り着けると、根拠の明確でない自信のようなものがあった。カーナビなど一生使うことはないだろうってなものだった。しかし、今の多摩地域に住むようになって、若干自信も揺らいできた。  
 都心部に向かったりする分には問題ないが、横浜方面に行くときは失敗することが多い。それは距離感が掴めていないこともあるが、地名に疎いことも大きく作用して標識が意味をなさなくなるから始末が悪い。大きな標識に、左は「法泉」右は「今宿」と書かれていて、しかしどちらも知らないというか聞いたこともない。自分が何処にいるかさえ分からなくなって軽くパニクる。  
 先日の野毛まで、行くときは何とかなったが、暗い帰り道になるとちょっとしたミスでとんでもない所へ飛ばされた。曲がる場所を一つ間違って、それでも、ま、修正は可能だろうと高をくくっていたところが大間違い。間違って入った道路というものがクネクネとしたカーブ道で、こちらの方向感覚をあざ笑うかのようにダメージを与え続けてくれたものだから、一瞬ではあったけど廃人への扉が開かれたように思えたのだ。こうなると、標識の地名はますます聞いたことのないものになる。この場合はとにかく知っている地名が現れるまでひたすら走り続けるしかないわけだが、そんなこんなで1時間で帰り着けるはずのものが2時間になってしまった。  
 もちろん、このようなことは不快だというものでもなく、知らぬ土地を走る面白さにワクワクしたりしていたのだが、決して若くない、こんなことで疲れを残してはいけないんじゃないかとの反省もないわけじゃない。

 

 こりゃあ、もうカーナビ様の軍門に降るしかないのではないかと思案しているところなのだ。

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