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食の安全?


 テレビのニュースなどで知るだけだが、単行本の売り上げが一億冊を超えたことでも知られる漫画の作者が、福島原発関連のことを非難轟々たる中で書き続け物議を醸している。現在単行本110巻を数える、食のうんちくがメインの漫画だったはずのものが、放射線被害のことを取り上げるようになった経緯は判らない。  
 「除染しても福島には住めない」とか、直接の因果関係は断定できないが疲労感や鼻血にさいなまれている人々がいるとか、穏やかではない。第一原発の立つ福島県双葉町の前町長は、これに関して証人のような立場で登場し、毎日の鼻血被害を訴え、これは風評被害などでは決してないと言い切る。漫画の原作者は2年にわたる取材から分かったことを書いているだけであって、嘘を書いているわけではないと仰る。  
 この件に関して僕らは反論する根拠も、同意する根拠もない。放射性物質が飛び散ったこと、それは神奈川のお茶からも検出されたこと、海にも大量の汚染水が流れ出たこと、もちろん海も汚染されたこと、それらを聞かされて知ってはいるが、何せ形のないものだから流された情報以外に知る手立てなどない。  
 ここは成り行きを見守るしかないわけだ。しかし、漫画とはいえ、このようなものが出版されるこの国はまだ救いがあるような気がしないでもない。あの国や・・・あの国だったらこんなことは出来るわけもないからだ。

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