☆☆☆

同期の・・・



 今朝、駐車場の桜の樹に花を発見。メデタシメデタシ。
 むかし一緒に演奏したプレイヤー、それもほとんど忘れかけている人をテレビの音楽番組で見かけて驚くことがある。今日は昨年の横浜ジャズプロムナードでの演奏の様子が放映されていた。デキシーランド・ジャズだったから、ま、知り合いはいないだろうと思って見ていたわけだが、トロンボーン奏者がピットイン時代の知り合いだった。えーっ、デキシーやってんのかってなものだったが、専門的にやっているのか駆り出されたのかは分からない。そのトロンボーン奏者にはその後も会ったことはあるが、極め付けはドラマーだった。最初はまったく気付きもしなかった。見ているうちに知っているような気がしてきて、もしやするとアイツかってなものだった。テロップで名前が出て、やはりそうかと納得した。ピットイン時代に数ヶ月一緒にやったメンバーだった。何十年も経っているし、すっかり歳を食っているから分からないのは当然なんだけど、それは、ま、お互い様で、彼が逆の立場だったら同じく「おいたわしや」ってなものに違いない。
 時の経過の残酷さを身をもって体験するというか、ますます周りの変化がダイレクトに伝わるようになってきた。戦友というほどの感慨があるわけでもないが、少しでも接点のあった同世代の演奏家が未だに演奏を続けている姿を見ると、長い時間の経過が一瞬のようにも思える不思議な感覚に陥ってしまうのだ。

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遠い映画


 子供のころ、たぶん小学生だったはずだが、父と母それぞれ一度ずつ一緒に映画を観に行った。どうして姉弟を伴わずに行ったのかは覚えていない。母と見た映画は一篇が「Distant Drums 遠い太鼓」だった。なにせ主演がゲイリー・クーパーで1951年の作品だから再映であったことは間違いない。2本立てだったはずだが、もう一篇の映画はまったく記憶にない。映画は合衆国とフロリダの先住民セミノール族との争いを題材にしたもので、当然のようにインディアンは悪者として描かれている。戦闘状態に入り、追ってくるセミノール族の太鼓の音が徐々に近付いて恐怖を煽る展開だった。



 小学生だったし、今のDVDなどのようなくっきりしたものではなく、当時の画面横にチラチラする字幕を全て理解していたかどうかは疑わしい。なんとなく戦闘シーンなどにハラハラドキドキしていた程度ではなかったかと思われる。今はDVDの廉価版で入手し棚に並んでいるが、観た当時自分が楽しんだというより、何度も思い出してこの映画の話をした母の様子がことさら印象深く記憶に残っている。母に言わせれば、一緒に映画に行ったのはこれだけではなく、黒澤明の「羅生門」を観に行った事があるらしい。
 しかし、あまりにも幼かったものだから、映画に集中していて気付くとおまえの姿がない、えっと驚いて探すとスクリーンの真ん前に立っていたりする。急いで連れ戻しに走る。またいなくなる、追っかける、の繰り返しで暗い映画館の中を走り回っている内に映画は終わり、何を見たんだかまったく分かりはしなかったというのが口癖だった。そんな話を覚えていたせいか、「遠い太鼓」を楽しんだらしきことを知って少しは罪滅ぼしになったのかと安堵したのかもしれなかった。

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行列


 
 確定申告の書類作成は2月中に行くべきだったのだが、マゴマゴしている内に3月になってしまった。しかも12日だ。予想以上に人が多く焦る。入り口付近だけではなく、建物の周りにギッシリと列が続いている。



 納税をしようとする割合真面目な人たちが集まっているわけで、税務署としても大歓迎ってな案配。一瞬帰ろうかととも考えたが、流れは順調なので今日中に済ませるに限ると思い直した。しかし、結局提出するまでに3時間を要した。若いころだったら我慢など出来なかったはずだが、加齢と共に鷹揚になるというか鈍くなるというか、たいしたストレスもなくやり過ごせた。昔は行列に並ぶのなど真っ平で、1時間も並んでラーメンを食うなど正気の沙汰ではないと思っていたものだ。ま、今でも食い物屋に並ぶのは嫌いだが。

 さて、行列の中にいると他人の会話がいやでも耳に入ってくる。後方のオヤジが森友問題を声高に吠えているのが耳に入った。8億円の値引きなんて信じられないことだってわけだ。この件については散々報道を耳にしたし、何のことはないなどと思うものでもないが、実のところ核心は未だによく分からない。誰が得をしたのかってなことだが、得をした人などいないように見える。財務相側としては文書を改ざんしてでも闇に葬りたかったってな構図がなんとなく見えてきたりするのだけど、政権側の「面倒なことになっちゃったなあ。誰も得をしたわけではないのに。」とぼやくのが聞こえてきそうな気がするし、オヤジが口から泡をふいて「とんでもない」と怒ってみせるのも何に怒っているのかよく分からなかったのだ。

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7年が過ぎ


 今日も同じスタジオにいた。7年前のあの日は午後1時からの予約だった。無理な体勢で吹いていたので、初めは揺れているのが分からなかった。窓がガタガタと音をたて、地震に気付いた。ドアまでが遠く、体が揺れてドアノブに手をかけるのも大変だった。治まってからも吹き続けていると守衛がやってきて、呆れたような顔で帰宅しないでもいいのかと言われた。
 夜7時からの仕事に間に合えばいいと考えていたが、早めに切り上げて帰宅すると怯えた猫たちの姿があった。少し早めに出ることにした。テレビには津波が押し寄せる名取川周辺の映像が生々しく映し出されていた。只事ではないとは思ったが、まさか東京にもその影響があるとは考えてもいなかった。甲州街道に出ると車の動きはピタリと止まった。普段であれば30分ぐらいの距離に6時間ほどかかった。途中から、沿道に人の姿が多くなった。写真はブレて分かりにくいが、人の波は次々に増えて縁日のようになった。新宿方面から歩いて帰宅する人たちの列だった。



 携帯電話は一切通じず、街頭の公衆電話は長蛇の列だった。中止かどうかも分からず仕事場に向かっていたわけだが、11時ごろやっと仕事の事務所と連絡が取れた。昼からやっていた録音で、朝まで録音可能だというので引き続き六本木の先の仕事場を目指した。道路は混乱していた。都心部に向かったことのないママさんたちが亭主を迎えに行く車でごった返していた。その車線を走っているといつの間にか首都高速の入り口になるというような道がいくつかあるが、そこに入ってしまった車が車線変更するために目茶苦茶なことになっている。大きな道はダメだというので、勝手知ったる裏道を走り抜けることにした。そこからはスイスイと走れたが、大きな道路に合流する地点に来るとまたもや混乱の中に入ることになった。なにしろ、交差点のど真ん中に止まっている車があるのだ。渋滞しているからって、まさか交差点の中で止まるかってなものだ。新宿周辺は一大駐車場と化していた。亭主を迎えに来て到着したはいいけど、携帯がつながらず連絡が取れない人たちが沿道に停車するものだから、2重3重に車が停まっていた。人が一斉に動き出す確率というものがあるだろうし、日常生活というものはとても繊細なバランスで成り立っていることを思い知った。通常、電車で移動している勤め人が一斉に車を使うとこんな恐ろしいことになるわけだ。この時、都心部へ出た人のほとんどが「えーっ、なんでこうなるの」と驚いたことは想像に難くない。

 下の写真は以前にも使ったものだが、六本木に着いた時はすでに8時間が過ぎていた。


 1時から録音はスタートした。この時、被災地では寒さに震えつつ夜を明かす人たちがいたことなど知る由もなかった。何年も前からある政党が福島原発の地下電源の危険性は指摘していたらしい。あのような津波はまったく想像を超えたものであり、それは指摘する方だってそうだったに違いない。しかし、あの日、歴史上の出来事はいつだって想定外で突然起きることだけはよく分かった。

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 いよいよ春めいてますます喜ばしい。とんでもなく寒かったし、野菜は驚くほど高く、ろくでもない冬だった。



 1月ごろから上の奥歯に痛みがあった。数年前からぐらついていた歯で、そろそろ寿命かってなものだった。ぐらついている歯には隙間が生じ、そこに歯石などが出来てさらに悪化するらしい。歯ブラシなどで除去できないわけだから仕方ない。痛みは常にあるわけではなく、何かの拍子にズキーンと走る。痛みは下にも伝わり、そのうち全体が痛くなってくる。歯医者に聞くところによれば、神経はつながっているから止むを得ないという。一週間ほど前にまたズッキーンが来て、たまらず予約を入れることになった。都合がついたのが今日だった。痛みは治まっていたが、抜歯することにした。結局、この歯は親知らずだった。下も親知らずだが、下はしっかりしているし、この先何年かは大丈夫らしい。しかし、噛み合わせていた相棒が無くなったことで劣化するかもしれないと脅された。演奏に必要な前歯は持ち堪えている。前歯にも40代初めごろに危機はあった。いよいよダメになってから考えればいいじゃないかという意見もあったが、ちょうど忙しい盛りで休止したいという願望もあって、2週間ほどの休みを取って治療した。少し削った元の3本の歯を残し、セラミックの義歯をかぶせる、いわゆるクラウンとかいう方法だった。楽器奏者だというので、先生は恐る恐るの治療になり、終わった時には先生の方が大いに安堵されたようだった。後回しにして前歯が崩れ落ちてからでは大変だっただろうし、あの時やっていてホントによかったと思う次第。

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