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お復習いと歯痛


 突然歯周辺の痛みを感じた。次にやって来たのが歯茎の腫れ。「えっ、えっ、なんだよ」なんだけど、たいした痛みがあるわけでもない。しばらく様子を見るかと考えていたら、少々酷いことになってきた。あわててかかりつけの歯医者に電話。治療は予約制でなかなか時間が取れないから、とりあえず抗生物質だけ処方してもらうことにした。


 楽器が吹けないほどの痛みなどはないが、少々吹き辛い。夕刻には図の青い部分のように腫れ上がって容貌に変化が現れた。「ゲゲゲッ」なんだが仕方ない。抗生剤は効き目が出るまでに3日ほどを要するわけで、ライブぎりぎりの展開にやきもきする。ここ数日は一日中楽器に向かっていた。それこそ一日10時間では収まらない。そういった根を詰めることもストレスとなり、歯痛などを引き起こしたりするらしい。
 演奏家として曖昧にしてしまっている部分というものは限りなくある。歳を取る毎に、その曖昧な部分をなんとか克服しようと躍起になる。元々曖昧になってしまっている部分だから、これだという解答はない。これもある、あれもあるというような情況だ。即興で何かを表現するということに底はない。手っ取り早いのは、若いときの誰もがそうであるように、誰かのやったことを頂く手だ。パーカーのやったことマイルスのやったこと、なんでもいい。それら結果が出ていることを頂いてしまえば、なんとか格好がつく。で、若くない。そんなことは憚られる。あれもある、これもあるを全部復習ってしまうしかない。恐ろしく時間のかかる作業で、没頭したくなくとも試してみるしかない。ヴァイオリンの尾花氏は1小節を500回繰り返して復習えばほとんどのことが出きるようになると言った。彼の場合は「正」の字をその都度書いたという。「正」が100個になるまで繰り返したらしい。しかしながら、これが即興で、となると500回というものではなくなる。どこにでも行けるように復習うわけだから無限に近い。しかも、本番ではそれらを一切忘れて、無から始めることになる。自由を獲得する道は遠いのだ。ま、なんだ、体にガタも来るわけだ。

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