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強いもの


 実のところ、この人を詳しく知っていたわけでもない。ところが、今回現地に到着したといっては騒がれ、練習を始めると、それだけで注目され、滑る前から記者会見。とんでもないスターらしきことを知るに至ったわけだ。金メダルしかないというような評価と期待にプレッシャーがなかったはずもないのだが、見事にやってのけた。まさに有言実行の精神力。天晴れと言うしかない。だいたい、スケート靴を履いたままでのジャンプなど、相当の実力者と言われる方々でも簡単にコケたりする。人の能力ギリギリの技に違いない。冬の五輪というものはそのような競技が目白押し。ただ走るとか跳ぶ以外に様々な関門が用意されていて呆気にとられるばかり。スキー板を履いて跳ぶだけではなく空中回転したり、ほとんどサーカスの世界に近い。
 しかし、よく考えてみると、これが単に国際試合で誰が勝ったとか負けただと、たいした興味も湧かなかっただろうが、オリンピックで国の看板背負っての対決という構図が人を興奮させるらしきことに気付く。ようするにみんな軽く洗脳されているとも言えるし、どちらが偉いか的なことを決めたがる闘争本能というものを誰もが生まれながらに持っているらしい。それで、やっぱり、その闘争本能を満足させるところの強いものに惹かれてしまうわけだ。で、あたしも明日以降、女子スピードスケートとかパシュートなどというものを期待しつつ見ることになるのだ。

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休場で窮状


 不祥事の記憶も冷めやらぬ、大相撲初場所が大変なことになっているという。休場が続いていた日本の期待の横綱稀勢の里が4日目までに3敗、またまた休場が危ぶまれていたところ、今日も出場して結びの一番となった。今日は何とか勝つのではないかと期待しつつ見ていたが、負けてしまった。力が出ないように見えた。一方、あの生意気な横綱はケガだとかでサッサと休場。今場所は無給だから逃げたんだと、口さがない向きは言う。そんなバカなと反論しようにも、ありそうな気がしたりするから始末が悪い。



 しかし、物事というものは誰もが期待するようには中々進まない。期待を一身に背負った真面目な稀勢の里は3敗してもなお出場を強行するがあっさりと負けてしまう。憎まれっ子の方は「あっ、ケガしちゃったもんね、休場、休場。なんか文句ある?」ってな調子にも見える。こどもの頃は「正義が勝つ」などというお題目を少しは信じようとしてはいたが、そんなものは幻だと思い知らされたのも遠い昔のことだった。「正義は勝つ」というのは正義が勝てばいいのにという大人の願望だったに違いない。そりゃあ、ま、お相撲さんの場合、正義も悪もないわけだが、最近のマスメディアの取上げ方を見ていると、そのような構図で考えると分かりやすい。早い話、軽く洗脳されているわけだ。

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興行


 時節柄、寒々しい景色でもあるが、雲がないと空がやたら広い。 昨日、デパ地下の野菜売り場で見かけたレタスの値段に目を剥いた。一玉498円!・・・。それも小さな、気の毒にも思えるほど縮こまった代物がうつむき加減に並べられていたのだ。サニーレタスも、グリーンカールも、とにかく葉物の野菜類はとんでもなく値が上がっているらしい。


 どうしてかよく分からないが、朝といわず昼といわず、いわゆるニュースショー番組で、まだ日馬富士の件が執拗に報道される。もう引退したんだし、終わりではないかと思っていたが、違う側面に突入しているという。貴乃花親方は僕らの時代の大横綱若乃花、先代貴乃花、そして兄の若乃花と、相撲界の生え抜き一族の関取だった。彼は相撲を神聖な競技であるとして疑わず、その原点に立返ることを願っているという見方をする向きがある。それで協会の現体制を根本から変えるべきだと感じているらしい。その気持ちはわかるような気もするが、年6場所を抱え、合間に地方巡業に出かける大相撲というものは、つまるところ興行であって競技としての透明性を確保できるものではなくなっているに違いない。年90日、ガチンコでぶつかり合えばけが人続出というような展開になりそうだし、そこでプロレスと同じようにショー化されつつあるのではないかという気もするわけだ。あまつさえ、部屋を起こした親方連の懐は自分の部屋から関取をいかに輩出できるかにかかっている。横綱が誕生すれば、その部屋は安泰ってな流れもあるし、日本人の新弟子志願者が少なければ、どこからでもいいから強くなりそうなヤツを連れてこよう、少々マナーが悪くったって構やーしねえ、とにかく関取だ、関取だと目の色を変え、現況に至ったとも思える。利権に目がくらんで突っ走っていると言えないこともない。引退会見の際の親方の態度も謝罪というより引退の口惜しさが際立っていた。僕らがなんとなくイメージしていた大相撲というものは、ほぼ壊れかけていて、再生という目的を掲げれば途方もない時間が必要に違いない。以前、八百長問題が取り沙汰されたとき、石原元都知事は「それも込みで大相撲なんだよ。そんなものだよ」と仰ったわけだが、あの発言は正しかったかもしれない。

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力士の品格


 モンゴル人の横綱が酒の上でのこととは言え同じモンゴル出身後輩力士を殴ったとか。本人によれば灰皿などで4、50発 は殴られたという。頭の傷を縫ったほどだから軽傷ではなかったらしい。酒に酔って自制心など吹き飛んだ力士が殴りかかるというのはどう考えても尋常ではない。しかしながら居合わせた力士の誰もが決定的な証言をしていないらしく、真相が明らかにならない。



 横綱の品格などという。ちょっと、待て。そういう問題ではないだろう。一般の会社の飲み会で上司が部下を殴って頭を縫うほどの怪我をさせた場合、普通に傷害罪が成立する。法に詳しくはないが、現行犯逮捕で一晩ぐらいは檻の中に入って頂くことになるかもしれない。
 実際に起きたことを事細かに証言すればもっと大変な事態になるとか、口をつぐむにはそれなりの理由があるに違いない。格闘技のプロの暴行事件だし、穏便に済ませることが難しくなっていく一方で、所属部屋の貴乃花親方は頑なに口を閉ざす。
 朝青龍の苦い経験もあるし、相撲協会側は手打ちでも何でもいいからもみ消してしまいたい。なかったことにしたい。「あんたたちの、その事なかれ主義というものが信用できない」ってのが親方の心情ではないかと察することもできる。むかしはハワイから新弟子が現れたが、それはなくなり今はモンゴルが圧倒的に多い。現役だけでも20名ほどいて、横綱4人の内3人がモンゴル系。今や角界を支える勢力になってしまった。別にモンゴル人力士がいけないというものでもないが、今まで帰化した力士は旭天鵬独りだというし、どこか出稼ぎ人のような意識があるのではないかというイメージも付きまとう。いい成績を残せば帰国してから困ることはないという風にだ。それで日本にいる間は協会側の仰せ通り力士としての分別をわきまえて行動していれば問題ないはずだったが、酒を飲んで分別がどこかに飛び、将来に禍根を残す結果を招いてしまったというところだと思われる。

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日本シリーズ


 今夜は日本シリーズの最終戦を楽しむ予定だった。昨日の第6戦目、9回までベイスターズが3対2でリードしていて勝ちは決まり、さあ、明日も楽しめるじゃん、ってなところだった。



 しかし、この内川って者が土壇場で同点ホームランを打って延長にもつれ込み、結局はソフトバンクが日本一になって終わってしまった。こう言っちゃあ何だが、あのバカが余計なことしやがってという話だ。といっても決して嫌いな選手ではなく、ストイックにバッティングに向かう様子のドキュメントを見て感心していた。だがあの場では空気を読め、空気をってなところだ。あそこでホームランなど打たなきゃ今日も楽しめたというか、球場だって何万人も入ってウハウハだったのに。ま、勝ったものは仕方ない。はい、おめでとう。
 リーグ戦で優勝していたのは広島カープで、2位の阪神は10ゲームも差があったし、DeNAは3位で首位との差は14・5ゲーム。それがクライマックスシリーズとかいうシステムで2位の阪神と1位の広島を破って日本シリーズに登場した。解説者が言うところの下克上ということらしい。しかし、王者ソフトバンクに対して3連敗したあたりで、もうダメか的な気分にさせられたが、そこから2連勝で盛り返して俄然面白くなった。昨日勝っていれば最終戦までもつれ込んだとさらに盛り上がることは必定だったわけだ。
 今回のベイスターズは凡ミスが多かったし、主砲と言われる方々が冴えなかった。ここぞというチャンスに凡退という展開。対するホークスの4番内川はきっちりとホームランというところが一枚上手だったわけだ。だいたい野球などあまり観ないし、日本シリーズだけのにわかファンとしては、また一年ほど待つことになるのだ。

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