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引退


 初日から負け続けた横綱稀勢の里が引退を発表した。報道陣は今か今かと群がっていたし、どうにもならなったに違いない。なんだか気の毒な横綱だった。7度目の挑戦で2017年にやっと横綱になった。横綱としての3月場所で優勝したのが最後で、その後は良いところなくケガに悩まされたり、休場したりした。そもそも圧倒的な力を見せるものでもなく、地道にこつこつと鍛練してきた力士で、彼は日本人横綱という重責を背負わされたのではないかとさえ思えた。先場所から今場所の間もそうだし、気の休まる暇もない茨の道を歩いていたようにも見えた。何でもそうだけど、特にスポーツは結果がすべての世界だから止むを得ない結末ではあった。彼が後輩だったら「おまえ、よく頑張ったよ、たいしたもんだ」と褒めてあげたい。




 年末に「プロ野球戦力外通告」という番組が放映される。クビを宣告された選手たちが、続投を目指してスカウトの目の前で試合をするトライアウトに臨むドキュメントだ。現役を続けていてもおかしくないと元同僚が断言するような選手が簡単に消えていったりするわけだから、プロの世界は厳しい。トライアウトに挑戦することなく辞めていく人も多いだろう。トライアウトは実際の試合と同じように投手は投げ、打者は打つ。限られた回数で良い結果を出せなければ、スカウトの目に留まることはない。翌日から彼らはプロ球団からの電話を待つ。多くの選手たちの電話が鳴ることはない。先日の放送では一人の投手に電話がかかってきた。しかしながら投手は投手でもバッティングピッチャーとしてのオファーだった。野球に携わっていたい彼はそのオファーを受けることにした。毎年、プロの世界の厳しさを嫌と言うほど知らされる番組だが、現役のままで引退を発表する選手は幸せな人たちに違いない。

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マサッカー


 このところメジャーリーグの情報を見る機会が減った。なぜならば、ミーハー的に注目していた大谷くん関連のニュースがなくなったせいだ。故障で戦線離脱は止むなくも楽しみが一つ消えた案配。代わりにと言っては何だが、今はワールドカップ関連が盛り上がっている。



 サッカーの状況についてはあまり詳しくない。しかしながら海外で活躍する選手も多いし、彼らが試合で活躍するとメディアがこぞって報道するから、実力のほどはたいしたものだろうと勝手に思っていた。で、今ごろになって、その日本チームのFIFAランキングというもの知り、目が点になった。最新のランキングでは61位だという。ランキングだけで判断するものもないのだろうけど、どう考えたって大きな期待をするには無理があるような気がしたわけだ。昨日の朝のショー番組ではほとんどの局が初戦の勝利を大騒ぎで知らせていた。ゴールを決めた選手などは神のような扱いだ。もちろんそれが悪いというわけではない。ようするにみんな浮かれたいのだ。無理は承知でも、とにかくお祭りで浮かれたい、とりあえず一勝しただけでも万万歳てな調子だ。それは大谷くんに注目するミーハー的な立場と同じだ。そこまで注目する、そもそもの日本のサッカーの成り立ちというものはよく分からない。ある日Jリーグというものが降って湧いたように始まり、とても大袈裟に展開した。企業のバックアップがあったのか見る見る内に大所帯になった。プロ野球だってテレビ放映は極端に減ったが、サッカーチームの試合が日本代表戦以外で放映されることはない。代表戦限定のプログラムだ。そこらが胡散臭いというか、思い過ごしかもしれないが、政治的な思惑によって成り立っているようにも見えるわけだ。
 しかし、自分が今二十歳だとしたら、日本戦の夜の渋谷に一度は足を向けたに違いない。みんなで騒ぐ口実としてはまたとない機会だし、あの喧騒の中に立つのは楽しいに違いないのだ。

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ラグビーとかアメフトのボールはどうして楕円なんだ


 アメフトってものは球技だとばかり思っていたら、格闘技だったらしい。へエーッてなものだ。それで、危険な行為をした選手が謝罪の記者会見を開くに至って事はますます面倒な展開になってきた。



 アメフトと書いてはいるが、アメフットと略するのが正しいらしい。記事などではアメフットと書かれている。しかしそのような言い方をした人を知らない。九州の方言で言えば「雨降っと?」は雨が降るのかという疑問形になる。アホなことはさて置き、そのアホな監督たちのことだ。会見では、あくまでもそのようなことは指示していないと反論する。しかし、学生は前後の流れから監督たちの指示だったとしている。「つぶしてこい」というのは「発奮してこい」とかいう意味だったと大学側も泥縄式に弁明する。ニュースなどでは前監督という。辞任したからそれが正しいのだろうが、監督時代に起きたことだから監督でいいのだ。学生の言い分が正しいとすれば、監督たちのやったことは傷害教唆ってなことになるのかと思われる。代表を辞退させたり、脅しもありつつ学生を追い詰めたということになる。強制傷害教唆って、おまえはその筋の組長かってな話だ。40才以上歳の違う若者をそのように追い詰めてヒエラルキーのトップに君臨していた爺さんの精神状態というものがよく分からない。狭い組織の中で勘違いが増殖し、自分は特別な人間だと思っていた節もある。会見で脂汗の一つも流し、顔面蒼白で弁明でもすればまだ可愛げがあろうものを、平然と頭を下げる。謝罪とは名ばかりの儀式のようにも見える。ひと昔前ならば、このような出来事はウヤムヤに済ませたのだろうが、今の時代は情報の拡散というものが止めようがなく速い。このような監督の世代にはそれが分らない。指示していないと言い張っているが、当事者が会見で明らかにしてしまったわけだから、それが受け取り方の違いだと説明されても、監督とコーチの旗色は極めて悪い。でも、これはどう見たってそそのかしているよなあ。

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パワーヒッターとパワハラ


 大谷くんの勢いは止まらず、おそるべし。

 単なる聞き取りにとても時間がかかるということで、よく分からないのが弁護士三人に頼んで調べるという第三者委員会。落とし所をどこにするかで時間を食ったようだが、結局おっちゃんは辞任。そんなことはやっていないと言ってたはずだが、やってたわけだ。だいたいスポーツ関係の連盟とか協会というものは実態がお粗末で簡単にボロを出す。ま、分かりやすいという点では能天気な人たちの集まりらしい。相撲界で暴力沙汰などと騒いだかと思えば、今回はレスリング界のパワハラ。パワハラなどと横文字でいうけれど、実際のところは嫌がらせとイジメだ。お山の大将的な世界で生きている人たちには周りのことが見えないらしい。俺の言うことが聞けないというならこうしてやる的な、とても幼稚な嫌がらせに及ぶわけだ。たしか辞任したおっさんの大学の学長までが記者会見して異議を唱えたはずだが、あれはいったいなんだったのだろう。そりゃあ、まあ、どこの世界でもこのようなことはあると思われるが、明るみに出ない分巧妙に行われているってなことになる。レスリング協会に於かれましては、そもそもが力比べの世界、高度な技術を以てハラスメントを行い、相手が気付かぬ内に倒れるというような技を磨かれることをお勧めしますゆえ。

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いいぞ、いいぞ


 さてメジャーリーグだ。古巣に戻ったイチローも出だし好調だが、なんといっても大谷選手の活躍が目覚ましい。なにしろオープン戦では否定的な見方をするアメリカのメディアも多く、やはりメジャーってのは厳しいものかと思っていたわけだが、投手としても初勝利を飾るし、打てば2日連続のホームラン。そりゃ、ま、始まったばかりで、この先に何が待ち受けているかは誰も分からないわけだが、幸先はこの上なく良い。たいしたものなのだ。



 この人が登場したころ、投手と打者二枚看板の二刀流ってものが、プロ野球OBには甚だ不評だった。「そんなもの通用するわけがない、早めにどちらかに絞るべきだ。冗談じゃない」とけんもほろろってな具合だった。プロ野球の現場で生きてきた人から見ればとんでもなく無謀な選手に見えたらしい。それはアメリカのメディアでも懐疑的に見る向きが多かったから至極当然な見方だったに違いない。本人にもそのような意見は届いていたと思われるが、彼は意に介さず、それに対する反論もなく同じようにやり続けてきた。新しい時代を切り開く人というものは常にそんな風だったのだろうとも思えるわけだ。今年はエンジェルスから目が離せなくなった。

 近ごろ、笑いというものから遠ざかっていたななどと思う。それでYouTubeで思わず笑ってしまったものがあるので紹介する。と言っても、作ったようなものもあるし全てに笑ったわけではないのだが、猫の誕生日とカウンターにもたれかかる人の映像には声を出して笑ってしまった。フル画面で見ることをお勧めする次第。

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